人工知能(AI)はデータサイエンティストの仕事を奪う?ちまたにはこんなウワサも流れるが、日本のトップデータサイエンティストはどう見ているのか。座談会で直に聞いてみた。

AI(人工知能)が産業界のみならず、社会全体の関心を集めています。AIが普及していくなか、データサイエンティストの仕事はどう変わっていくのでしょうか。まずは既にAIを活用しているパイオニアの鎌田さん、どんな風に使っていますか。

第4回受賞者 鎌田 喬浩氏 パイオニア 商品統括部情報サービス プラットフォームセンター開発部開発1課
かまだ たかひろ氏 2006年、パイオニア入社。2007年からカープローブデータの活用プロジェクトに参加。以降、データ分析による機能改善やテレマティクスサービスの開発を担当。2013年には車載カメラの画像を収集する「スマートループ アイ」サービスを開発。現在はこれまでに収集した1億枚以上の画像を応用したAIの研究開発を担当。

鎌田 私は2007年から10年間、当社のカーナビから自動車のプローブ(走行)データを集めて分析する部署に在籍しています。

 2013年には車にカメラを搭載し、カーナビと連動して全国約8000カ所から1日に10万枚以上の道路画像が上がってくる仕組みを構築し、実稼働しています。これにより、同じ場所を通る後続車に対し、事前に道路の渋滞画像などを配信できるようになりました。

 我々はこれらの画像にディープラーニング(深層学習)をかけて、道路状況を見ていこうとしています。ただし、車載カメラで撮影した画像には“変なもの”も数多く含まれます。人の顔が写り込んでいたりするのが典型で、画像の質が悪くなり、個人情報保護にも影響します。

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