CES2018では中国の人工知能(AI)ベンチャーが台頭する一方、日本のベンチャーが奮闘する姿も見られた。

スマートロックを搭載した「メルチャリ」を展示

 今年で2度目の出展となるtsumug(ツムグ)もその1社。同社はLTEに対応したスマートロックを提供している。今回はハードウエアの「TiNK」の展示に加え、CES2018に合わせてデベロッパー向け開発キット「TiNK DVK(Developer Version Kit)」を発表。DVKの提供には他社と協業しながら新しい用途やサービスを作り出す狙いがある。

tsumugは「つながる鍵」をキーワードにCESに出展
撮影:公文 紫都、以下同じ
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 その一例として展示したのが、メルカリが2018年内に提供開始予定の自転車シェアサービス「メルチャリ」で使う自転車。tsumugのスマートロックを使っている。tsumugの牧田恵里社長は「日本でスマートロックというと、スマートフォンで使う自宅のカギという印象が強いが、我々は文字通り『スマートなロック』を目指し、様々なパートナーと連携できるのが強み」と話した。

tsumugの展示会場で初公開した「メルチャリ」の自転車
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 tsumugが自社製品の展示以上に力を入れたのが、国内のベンチャーを一体感を持った形で海外にどうアピールするかという点だ。牧田社長はCES会期前、日本のメディア向けに新興企業を紹介するイベント「Startup Japan Lounge」を仕掛け、15媒体50人の記者を呼び込んだ。

 牧田社長がこうした取り組みに注力するのは、やむにやまれぬ理由があるからだ。日本政府やそれに準じる団体からの支援の不在である。

 「他国を見ていると、政府がCESのような国際的なイベントを自国企業の次のステージにつながる場もしくは国の産業を育てる場と位置付けて、最大限に活用しているケースが少なくない。そうした国のベンチャーは非常に力強い」(牧田社長)。

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