自動車メーカーが未来のプラットフォーマーになるべく舌戦を繰り広げる一方、プラットフォーム争いの火ぶたが既に切られているのが人工知能(AI)を使ったスマートスピーカーだ。

AIスピーカーは普及フェーズへ

 グーグルは初めてCESでブースを持ち、自社の音声アシスタント「Google アシスタント」を強烈にアピールした。会場の外でもラスベガスを走るモノレールをロゴでラッピングしたり、車内アナウンスで「Hey Google!」という呼びかけを使った音声広告を流したりといった力の入れようだ。

図 CES会場でのPR合戦 スマートスピーカーでアマゾンとグーグルが火花
写真(左上):山口 健太
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 昨年のCES2017ではアマゾンが同社の音声アシスタント「Alexa」で存在感を見せつけた。そこから1年遅れで、グーグルが巻き返しを図ったという構図だ。

 グーグルは中心会場であるラスベガスコンベンションセンターの外に巨大なブースを設置し、対応機種を一挙に並べた。併せてグーグルはGoogleアシスタントを利用できる新たなデバイスとして「Smart Display」を発表。

 アマゾンの「Echo Show」と同様にディスプレーを搭載したデバイスで、音声だけでなく画面のタッチでも操作できる。中国レノボやソニーがSmart Display対応の新製品を2018年中に発売予定だ。

 グーグルのスマートホームプロダクト担当マーク・スペーツ氏は、ディスプレーを組み合わせたことでスマートスピーカーが進化すると説明した。「スマートスピーカーをキッチンに置いたとしよう。音声でタイマー機能を使うのはいいとしても、レシピを音声で読み上げられても困る。カレンダー機能についても、今日の天気だけならいいが、その日の予定を読み上げられるのは苦痛だ」(スペーツ氏)。ディスプレーとの組み合わせで、より便利になるとの見方を示した。

 一方で、スマートスピーカーは「まだ始まったばかりの世界。人間同士の会話であれば、何かの質問に答え、さらにその答えに反応して話が続いていく。その意味でスマートスピーカーはまだ会話をするまでには至っていない」(スペーツ氏)。今後は使い手がより利用シーンを想像しやすいユースケースを積極的に提示していくことで、市場拡大を見込めるとした。

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