毎年1月に開かれるCESは今年で51年目を迎える世界最大級の民生向け技術の総合イベントである。今年は世界から3900以上の出展企業が、過去最大の約25万平方メートルという展示スペースに各社の技術や製品を展示した。CESを主催する全米民生技術協会(コンシューマー・テクノロジー・アソシエーション、CTA)によれば、来場者数は17万人に上った。

トヨタはプラットフォーム構想発表

 日本からはトヨタ自動車など大手自動車メーカー、パナソニックなど電機メーカーに加え、電動車いすを開発するWHILLなどの新興企業も数多く出展した。

 会期前日の1月8日に開かれた記者発表会で注目を浴びたのはトヨタ自動車だ。豊田章男社長が登壇し、コンセプトカー「e-Palette」を発表した。

会期前のメディア向け会見にトヨタ自動車の豊田章男社長が登壇。新たなコンセプトカー「e-Palette」を発表し、米アマゾン・ドット・コムとの提携も発表した
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 バスのような形をしたe-Paletteは限られた範囲ながら完全自動運転を実現する「レベル4」の自動運転技術を搭載する。1台で商品の配送や移動販売、ライドシェア、ホテルといった複数の用途に応えられる車にするという。2020年台前半に米国で実証実験を開始し、東京オリンピック・パラリンピックでも一部実験することを目指す。

 講演で豊田社長は「私たちの競争相手は自動車会社だけではなく、米グーグルや米アップル、米フェイスブックのような会社になっていく」と強調。自動車メーカーとしてハードウエアを製造するだけでは勝ち抜けないという危機感を露わにした。そのうえで「クルマ会社という概念を超えて、モビリティーカンパニーへと変革しなくてはいけない」(豊田社長)と話した。

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