この連載では、「四角」と「線」で記述したモデルを使って物事をシンプルに表現し、それを基に思考するモデルベース思考について解説しています。第1回(「発想力がない」SEを救う!モデルベース思考の実力)では、モデルの抽象化と具体化で新たな発想が得られることをお話ししました。

 前回(自分の体験をモデルで振り返ると、プレゼンの神髄が見えた)は、モデルを使ってプレゼンテーションに成功する秘訣を探りました。ごくシンプルなモデルが大きなメリットをもたらすことを実感していただけたのではないでしょうか。

 この連載をお読みの皆さんの中には、「文章をもっと上手に書きたい」と思っている方がいるのではないでしょうか。ITの仕事でも、メールや報告書、企画書、マニュアルの作成など、文章を書く機会は多くあります。特に相手が顧客や上司だったりすると、いかに分かりやすく、内容がきちんと伝わる文章を書けるかどうかが非常に大切になります。

 この連載で説明しているモデルベース思考は、文章をより良いものに改善する上で役立ちます。今回は、モデルを使って文章を改善する方法を紹介します。

モデルの抽象化・具体化で文章を改善する

 より良い文章にしていくために、皆さんはどんなことをしているでしょうか。よくあるのは、以下のような流れです。

  • まず文章を書いてみる
  • ひと通り書いたら、プリントアウトなどをして見直す
  • 見直した結果を元に、文章を修正する
  • 以上の作業を繰り返して、文章の改善を重ねる

 文章を見直す際に自分だけでなく、他人に見てもらうのも有用です。自分では気づかない修正点が見つかることもよくあります。

 では、モデルを使って文章を改善する場合は、どんな手順になるのでしょうか(図1)。

図1●従来の文章改善とモデルを使った文章改善
[画像のクリックで拡大表示]

 図の左が従来の進め方、右がモデルを使う進め方です。流れがずいぶん違うことが分かると思います。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が4月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら