MVNOで、個人向けの格安スマホに続く第2の柱として法人向けの格安スマホを手掛けているところは多い。法人向けビジネスの取り組みを見ていこう。

最大1000回線でパケットを共用

 法人向けの格安スマホも基本的には個人向けと大きく変わらない。法人向けの場合も、個人スマホと同様に大手キャリアと比べて料金が安いのがメリットとなる。

 個人向けと法人向けで最も大きな違いは、対象となる規模だ。個人向けではせいぜい5~10回線までしか同一契約にまとめられないが、法人の場合は最大1000回線といった大規模な契約が可能だ。

 この最大1000回線の中でパケットを共用できるのが、法人向け格安スマホのメリットだ。誰かが使い残したパケットがあれば、足りない人にその分を回せる。

 管理者向けの管理画面では、契約中の回線についての情報を一覧できる。電話番号やSIMサイズ、契約しているパケット容量、利用したパケット容量、料金、通話先や通話時間といった情報を簡単に確認可能だ。CSV形式でも出力できるので、報告書や台帳などを作成しやすい。ウイルスチェックなどのオプション契約や基本データ容量の変更、解約などの操作も、この管理画面から一括して可能だ。

社内ネットワークにVPN接続

 法人向けの格安スマホでは、個人向けと同様のデータ通信や音声通話に加えてVPN(Virtual Private Network)サービスも用意している。モバイル回線経由で会社のネットワークにVPN接続できるサービスだ。

 具体的には、会社のネットワークで使っているプライベートIPアドレスのうちのいくつかをあらかじめMVNO業者に渡しておく。MVNOはVPNサービスを契約したSIMから接続要求があると、その端末に対してプライベートIPアドレスを割り振る。これにより、自宅や外出先からでも、あたかも社内ネットワークに直接接続しているかのように利用できる。

モバイル環境から社内ネットワークにVPNで接続できる
インターネットを通らず閉域網だけで接続するので安全な通信が可能。端末には、あらかじめ払い出しておいた社内ネットワークのプライベートIPアドレスを割り当てる
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 端末からは、キャリアの通信設備、MVNOの通信設備を経由して、社内ネットワークにIP-VPNで接続する。途中にインターネットを介さないので、セキュリティ面でも安心だ。

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