[ロードバランサー]死活監視と負荷分散でサーバーの可用性を維持

[画像のクリックで拡大表示]

 ロードバランサーとはその名の通り、サーバーにかかる負荷を分散する装置だ。主に使われるのはWebサーバーのロードバランサーである。インターネット向けのサービスを提供する企業などでは必須の機器だ。その意味で、ロードバランサーはネットワークシステムにおける陰の主役と言える。ロードバランサーをサイト全体の窓口とすることで、不特定多数のユーザーからやってくるアクセス(リクエスト)を複数のWebサーバーに分担して処理させられる。この機能に加え、ロードバランサーは「サービスの可用性維持」の役割を担う。

死活監視と負荷分散を担当

 サービスの可用性維持とは「サーバーにいつでも必ずアクセスできる」ことを意味する。これを実現するには「負荷分散」に加えて「死活監視」が必要だ(図3-1)。

 死活監視は「ヘルスチェック」とも呼ばれ、ロードバランサーの背後にいる各サーバーがユーザーからのリクエストに応答できる状態かを常に把握する。故障やメンテナンスによってサーバーが利用できない場合、ロードバランサーはそのサーバーをリクエストの分散対象から外す。

 死活監視のため、ロードバランサーはサーバーに対して定期的にパケットを送信する。それに対するサーバーからの応答を確認して、サーバーの状態を常に把握するのである。パケットが到達できればよいとするネットワークレベルだけでなく、Webサーバー上で動作するサービスが正常に応答するかを確認するアプリケーションレベルの死活監視もある。可用性が重視されるサービスを提供している場合はアプリケーションレベルの死活監視を採用する。

図3-1●負荷分散の流れ
ロードバランサーはサービスの可用性を維持するのが目的だ。このため「死活監視」と「負荷分散」という2つの役割がある。死活監視はサーバーの動作状況の確認、負荷分散は各サーバーへの処理の振り分けである。
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら