[バックボーンエリア]三つのエリアを結ぶ基幹部分

 企業ネットワークを、ユーザー接続エリア、インターネット接続エリア、サーバーエリア、バックボーンエリアの四つに分類したとき、バックボーンエリアは、残り三つのエリアを結ぶ、文字通り背骨のような基幹機能を果たすエリアだ(図8)。多くの通信がこのエリアを経由するため、処理性能と耐障害性が求められる。

高速性と高い可用性を実現

図8●バックボーンエリア
バックボーンエリアは、これまで見た各エリアを結ぶ。文字通り社内システムの背骨であり、ほとんどの通信がこのエリアを通過する。
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 このバックボーンエリアで用いる機器を「コアスイッチ」と呼ぶ。コアスイッチは大量の通信トラフィックを処理する高い性能と、障害に強い高い可用性(信頼性)が求められる。企業のネットワーク規模に合わせて、サイズはいろいろある。

 コアスイッチの最大の特徴はハードウエア構成にある(図9)。汎用的な処理を実施するCPUと、特定のネットワーク処理のために設計された専用ハードウエア(ASIC)から成り立っている。コアスイッチはパケットの転送処理を複数のASICで実装し、処理を高速化している。

 CPUはルーティングプロトコル情報やARP、MACアドレス学習など、高度で汎用的な処理を担当する。パケットを転送するための情報を作成する。

 電源装置や、制御ボードなどの冗長化と、故障時の自動切り替え機能によって、障害が発生しても機能を停止せず、サービスを継続できるのも特徴だ。

図9●コアスイッチの構成
大量の通信トラフィックを処理する必要があるため、性能が高く、かつ障害に強い高い可用性(信頼性)をあわせ持つことが求められる。このため、ハードウエアは冗長構成を取るのが一般的だ。
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▼ASIC
Application Specific Integrated Circuitの略。特定用途向け集積回路。
▼ARP
Address Resolution Protocolの略。
▼MAC
Media Access Controlの略。
出典:日経NETWORK 2015年3月号 p.27
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