潜在顧客に向けて「ダイレクト電子メール(メールDM)」を送信。「おっ、面白そう」と興味を持ってクリックしてもらえるか、開封もせずにゴミ箱行きか。分岐のポイントはどこにあるのでしょうか。今回は「実験計画法を用いたメールDMのレスポンス向上のための分析」について考えてみます。

 今回のポイントとなるのは、「メールのクリックに影響する要因をいくつも設定すると、その組み合わせのアイデアの数が増えてしまう。その問題をいかに解決するか」です。そこで今回は、数学的なテクニックである「直交計画」を使って組み合わせ数を減らし、その減らしたアイデア(プロファイル)を実験調査して、分析していきます。

 この方法を用いる第一のメリットは、数少ないアイデアを評価するだけで、考えられる全てのアイデアについても評価できるようになることです。第二に、最も効果が出ると予想されるアイデアを導き出せます。第三に、アイデアに含まれるどの要因が重要なのかを示す重要度も把握できます。これらが今回取り上げる分析のポイントです。

  2017年3月29日に発行された日経情報ストラテジー5月号では、この記事と連動した連載「『次の一手』の効果を評価するビジネス分析術」の第4回が掲載されています。そこで事例のポイントや結果の解釈の仕方の詳細を解説しています。ここでは、これらの点を検討する具体的な分析を進めていきます。今回使う主な手法は、いわゆる実験計画法ですが、これに直交計画と回帰分析を併せて使っていきます。

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