NTTコミュニケーションズは2015年からシステム部門主導で、自社IT基盤の開発・運用環境を刷新するプロジェクトに取り組んでいる。主な狙いは、システムの運用自動化や開発速度の向上を通じて、外部に向けたサービスの付加価値を高めること。この大型プロジェクトの中で先頭を走り、2016年度内をめどに本番稼働させるのがMVNO(仮想移動体通信事業者)事業向けのシステムである。

 「既存システムの改修では従来のプロセスに縛られてしまう。新システムをゼロから作りプロセス革新につなげる」と、プロジェクト全般を指南するシステム部担当部長の中澤修氏は話す。MVNOはNTTコムにとって伸び盛りの事業で、かつ激しい競争にさらされてもいる。その環境下で新たなシステム開発・運用の技を鍛えてノウハウを蓄積、社内全体に広げていく方針だ。

NTTコムが提供する「OCNモバイルONE」のSIMパッケージ
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 具体的な方策は二つある。一つは開発と運用の担当チームが密に連携してITインフラを迅速に構築・改変する手法「DevOps」の採用だ。新しいサービスを投入する必要や、サービス内容を即座に変更する必要があるといった場合に、すぐにソフトの開発・改修に取り組めるようにする。

 たとえ効率的な新手法を取り入れたり組織体制を強化したりしても、システムそのものが旧態依然としていれば効果は半減してしまう。そこで二つめの施策として、システムを小さなサービスの集合体として設計する「マイクロサービスアーキテクチャー」も導入していく。システム間の依存関係を抑えた形でアプリケーションを実現し、DevOpsの作業効率を高めるのが狙いだ。

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