NECの2016年4~9月期の業績は黒字に踏みとどまった。NECが2016年10月31日に発表した2016年4~9月期の連結決算は減収減益。売上高は前年同期比8.3%減の1兆2011億円。営業利益は同80.3%減の37億円だった。

 2016年第1四半期(4~6月)に計上した299億円の大幅な赤字を、第2四半期(7~9月)で黒字化した形だ。第2四半期単体の営業利益は前年同期比26.7%増の337億円と好調だった。

 2016年4~9月期に全セグメントの中で唯一増収増益だったのは「エンタープライズ」セグメント。売上高は前年同期比5.8%増の1552億円。営業利益は同33億円増の132億円だった。

 NECはPC事業会社の株式を一部売却。4~9月期の金融収益に200億円を計上したとする。日本航空電子工業を子会社とする方針を決定し、税金の見直しで60億円の節税効果も計上した。純利益は前年同期比45億円増の131億円だった。

 決算発表の場で同社の新野隆代表取締役執行役員社長兼CEO(最高経営責任者)は「官公庁や金融などの好調なIT投資を受けて、業績は少しずつ回復している」との見解を示した。

新野隆代表取締役執行役員社長兼CEO(最高経営責任者)
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上期の総括、厳しい業績

 スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン(S&Pグローバル)の西川弘之事業法人格付部上席アナリストは「第1四半期の大変なスタートを引きずった結果だった」と評価した。第2四半期を好業績を評価しつつも、第1四半期が悪すぎたという。

 「昨年に引き続き、エンタープライズは良かった。ほかは売り上げが立っていない」。野村証券の山崎雅也グローバル・リサーチ本部エクイティ・リサーチ部エレクトロニクス・チーム・ヘッド マネージング・ディレクターはこのように評価。エンタープライズ以外の全セグメントで減収減益となった業績を課題とする。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮本武郎エクイティリサーチ部エクイティリサーチ課シニアアナリストは「予想はしていたが、厳しい決算結果だった」と振り返った。

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