野村証券の山崎雅也グローバル・リサーチ本部エクイティ・リサーチ部エレクトロニクス・チーム・ヘッド マネージング・ディレクターの提言
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 PC事業の再編やSE子会社3社吸収といった構造改革に注目が集まる富士通。田中達也社長は「下期に300億円を構造改革に投じる」と明らかにした。2016年4~9月期の連結決算は減収増益だった。売上高は前年同期比7.0%減の2兆850億円。データセンター事業やネットワーク機器販売などの海外向け事業が減収要因として大きい。営業利益は同383億円増で258億円と黒字転換。PCや携帯電話などの資材調達コストが減少した。

2016年4~9月期の連結決算を発表する田中達也社長
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 円高が影響して、「テクノロジーソリューション」「ユビキタスソリューション」「デバイスソリューション」の主要3セグメントで減収となった。

 最も大きく減収したのは、SIが中心の「テクノロジーソリューション」セグメント。前年同期比6.5%減の1兆4191億円。国内はSI事業や携帯キャリアの基地局投資が好調で、2.5%の増収。一方、海外は円高の影響を受けた海外向け事業が伸び悩んだ。

業績の総括はおおむね好評価

 富士通の4~9月期の業績に関するアナリストの総括は、おおむね良好なものだった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮本武郎エクイティリサーチ部エクイティリサーチ課シニアアナリストは「国内のSI事業のほか、ハード関連も円高のメリットで好調な業績だった」と振り返る。

 「好調なITの景況感を受けて、良い状態で着地している」。野村証券の山崎雅也グローバル・リサーチ本部エクイティ・リサーチ部エレクトロニクス・チーム・ヘッド マネージング・ディレクターは高評価を口にする。ガートナー ジャパンの長嶋裕里香リサーチ部門ITインフラストラクチャ&セキュリティ ITオペレーション担当 マネージング バイスプレジデントは「為替の変動も含めて、良い意味でも悪い意味でも驚くことがない決算だった」と話した。

野村証券の山崎雅也グローバル・リサーチ本部マネージング・ディレクター
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 スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン(S&Pグローバル)の西川弘之事業法人格付部上席アナリストは「前年同期に比べて改善したが、『すごく良かった』とは言えない。計画は通り利益率の改善が進んだが、今後も必要だ」と話した。

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