PCを使う上では、セキュリティをよく考える必要がある。PCには個人情報や社内の重要な情報が多数保存されており、悪意のある他人に操作されれば、そうした情報が流出する恐れがあるからだ。また重要データを保存したUSBメモリーやPCが盗まれれば、そのユーザーのみならず社内の管理態勢の不備を問われる可能性もある。「不便だし、ちょっとくらいならいいだろう」と慢心せず、常日頃からセキュリティに配慮した使い方を心がけたい。

 今回から5回に分けて、そうしたセキュリティを高めるための周辺機器を紹介していこう。今回は、スマートフォンでも普及しつつある「指紋認証」機能を、PC上でも利用できるようにする機器の使い勝手を検証する(写真1)。

写真1●外付けの指紋リーダーを追加することで、指紋認証機能を内蔵しないPCでも指紋認証機能が利用できるようになる
(撮影:竹内 亮介、以下同じ)
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不正アクセスが難しい生体認証技術の一つ

 指紋認証とは、指の先にある皮膚の模様をセンサーで読み取り、それをユーザー認証のカギとして利用する「生体認証技術」の一つだ(写真2)。指紋は、人や指ごとに全て異なり、一般的には成長しても変化がない。そのため不正アクセスが非常に難しく、個人認証のカギとして使いやすいのだ。

写真2●指先の模様「指紋」をカギとして利用する
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 指紋認証で、デバイスの起動やアカウントへのログインを代行する機能は、iPhoneやAndroidスマートフォンへの搭載が進んでおり、便利に利用しているユーザーは多いだろう。また高性能なビジネス向けノートPCにも、いくつか指紋認証機能を搭載するモデルがある(写真3)。

写真3●ビジネス向けのノートPCでは、指紋認証機能を内蔵するモデルもいくつか存在する。レノボのThinkPadシリーズでは、ほとんどのモデルのBTOメニューに指紋認証機能を用意する
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 簡単に個人認証するために、Windows 10では個人認証機能をまとめて管理する「Windows Hello」を導入した。指紋認証機能もWindows Hello上で管理され、指紋の登録や削除、ログインの設定などができるようになっている。

 Windows 8/8.1搭載のパソコンでも、こうした生体認証技術を採用するモデルは存在していた。しかし指紋認証に使うリーダーユニットのメーカーによって、設定方法や利用するユーティリティの使い勝手が異なっていた。

 しかしWindows HelloによってWindows 10側に認証機能の管理が移行したことにより、指紋認証を含む個人認証機能を、統一した環境とユーザーインタフェースで利用できるようになったわけだ。

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