2015年8月から異業種と提携を重ねてきた産業用ロボット大手のファナック。「エッジヘビー」のコンセプトで、工場向けIoT(インターネット・オブ・シングズ)プラットフォーム「FANUC Intelligent Edge Link and Drive (FIELD) system」を開発、2016年12月末に提供開始する。同社が描く製造業の未来には、何が映し出されているのか。ファナック 代表取締役会長 兼 CEO(最高経営責任者)の稲葉善治氏に聞いた。

(聞き手は岡田 薫=日経コンピュータ

相次いで異業種と提携を発表されています。2016年4月には米シスコシステムズ、FA(ファクトリーオートメーション)大手の米ロックウェル・オートメーション、人工知能技術を開発するPreferred Networks(PFN)と4社の協業体制を発表されました。8月には、NTT、NTTコミュニケーションズ、NTTデータと協業されています。

ファナック 代表取締役会長 兼 CEO(最高経営責任者)の稲葉善治氏
1948年7月23日生まれ。1983年9月、ファナ ック入社。ロボショット研究所で電動射出成形機「ロボショット」の研究開発に携わる。2003年6月に代表取締役社長に就任。2016年4月に「FANUC Intelligent Edge Link and Drive (FIELD) system」の開発を発表。Preferred Networks(PFN)、シスコシステムズ、ロックウェル・オートメーション、NTTなどと協業を進める。2016年6月から現職。(写真:今吉 光子)
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 まず、当社の歴史を振り返らせてください。スタートは、工作機械の専用装置です。工作機械の制御技術を開発するところから始まっているわけです。産業用ロボットも同様です。ロボットのコントローラーとロボットのメカ。このシステムで完結しています。

 より高速に、より高精度に。工作機械と産業用ロボットはこれまで進化してきました。これからもさらに進化していくと思います。ただ、工作機械とか産業用ロボットだけでできることは限られてきます。「スタンドアローン」なのです。人間でいえば今まで、個人の技だけを磨いてきたのです。

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