ERP(統合基幹業務)パッケージなどを開発・販売するミロク情報サービス。2014年からなぜなぜ分析を始め、ソフト開発の上流工程の課題をあぶり出す。下流工程のテスト強化以外に新たな再発防止策を導き、品質向上に役立てる。

 ものづくりの現場では今も、最後の検査工程で製品の不具合を見つけ、水際で市場に出回るのを防いでいる。それはソフトウエア開発の現場でも同じである。財務会計を強みとしたERPパッケージを開発するミロク情報サービスもそんな1社。最後の内部検証でソフトに不具合が見つかることもしばしばだ。ここでソフトの不具合をつぶし、市場に流出するのを食い止めている。

 内部検証で不具合が見つかるたびに、ソフト開発の下流工程である単体/結合テストの段階で「テスト結果の不足やテスト漏れがあったから、不具合を見逃したのではないか」といった会話が交わされてきた。すると必ず「もっとテスト項目を増やそう」という対策が打たれる。その繰り返しだった。

 それはそれで大事なことだが、ミロク情報は「他にも原因があるのではないか」と考えるようになった。

上流工程に原因があるのではないか

 そのきっかけになったのが、2014年からプロジェクトマネジャーや次世代のリーダー候補者向けに展開してきた、なぜなぜ分析の研修だ。受講者は2年で60人を超えた。

ミロク情報サービスにおけるなぜなぜ分析研修の様子
プロジェクトマネジャーやリーダー候補者などが対象で、60人以上が受講済み。出所:ミロク情報サービス
[画像のクリックで拡大表示]

 ミロク情報はなぜなぜ分析を独自に体系化したマネジメント・ダイナミクスの小倉仁志社長を招いた。そして自社の不具合事例をそのまま題材にした演習を続けながら、「不具合が起きたのはなぜか?」を考えた。その結果、「上流工程にも課題があるはずだと思い至った」と、製品開発・サポート本部品質管理部の大野勇進部長は打ち明ける。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら