写真1●「Money Transfer to the world―より早く、より安く、より便利に」セッションのもよう
(撮影:渡辺 慎一郎)
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 「海外で働く労働者は、国元への送金に高額な手数料を課されている。私はこうした世界を変えたい」――。英Azimo(アジモ)のマイケル・ケント創業者兼CEO(最高経営責任者)は、このように訴える。2016年9月28日、楽天グループが主催する「Rakuten FinTech Conference 2016」で、「Money Transfer to the world―より早く、より安く、より便利に」と題したセッションが開催された。年間7000億ドルに上るとされる国際送金市場に革新を持ち込もうとする3社が討論した(写真1)。

写真2●英Azimo(アジモ)のマイケル・ケント創業者兼CEO(最高経営責任者)
(撮影:渡辺 慎一郎)
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 「既存の送金システムでは、多くの仲介者を経なければならない」と、アジモのケント創業者は指摘する(写真2)。同社は労働者を主なターゲットとした個人間送金サービスを手掛けており、仲介事業者を迂回することで送金手数料を安価に設定できているという。「国際送金は年間で6000~7000億ドルの市場だ。手数料の一部でも労働者に還元できれば、とてつもなく意義のある行為だ」(ケント創業者)と主張する。取扱高は、この1年で300%増えたとする。

写真3●英Currencycloud(カレンシークラウド)のマイケル・レイブンCEO(最高経営責任者)
(撮影:渡辺 慎一郎)
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 英Currencycloud(カレンシークラウド)のマイケル・レイブンCEO(最高経営責任者)は、「世界の銀行システムは、今のビジネスにフィットしていない」と切って捨てる(写真3)。同社は、国際決済プラットフォームを運営し、支店などを持たない新興の銀行や送金事業者に対してAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を提供している。「当社は裏方に徹しており、誰も気づかないところで100億ドルの送金を扱っている。収益は1200万ドルとなかなかの規模になってきた」(レイブンCEO)と、好調をアピールする。

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