業務で作成したファイルをうっかり削除したり、間違ったデータで上書きしてしまうと、取り返しが付かない事態に陥ることがある。またPCにインストールされているOSにトラブルが発生すると、最悪の場合はPCが起動しなくなるため、業務がストップしてしまう。今回はWindows 10が標準でサポートするバックアップ関係の機能を利用し、こうした緊急事態を解決するための方法を紹介する。

ファイルを自動で保存して履歴も作成するファイル履歴機能

 業務で作成した書類や画像ファイルなどをバックアップする最も簡単な方法は、外付けストレージにバックアップ用のフォルダーを作り、そこに手動でファイルをドラッグ・アンド・ドロップして保存する方法だ。ツールやアプリは必要なく、作業内容もシンプルそのものだ。

 ただしこの方法では、ユーザーが自分で作業しなければならないので面倒というデメリットがある。忙しくなると、こうした作業はどうしても後回しになる。トラブルが起こったときに、最新の状況を取り戻せなくなってしまう。

 こうした事態を防いで、ユーザーが作成したファイルを安全にバックアップしたいなら、Windows 10の「ファイル履歴」機能を使うとよいだろう。これはユーザーフォルダーに保存されているファイルを、30分ごとや1時間ごとなど設定したタイミングで別のストレージにバックアップする機能だ。

ファイル履歴機能管理画面だ。「コピー先」として登録されているのはノートPCに接続している外付けストレージ
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 バックアップファイルは、元のファイルが保存されているノートPCの内蔵ストレージではなく、今回の例で言えば大容量の外付けストレージなど別の場所に保存される。万が一ノートPCの内蔵ストレージに保存されている元のファイルが壊れたり、消去されたりしても復旧は容易だ。

 ファイル履歴機能のバックアップでは、単純にファイルをコピーし続けるのではなく、変更があったファイルのみをバックアップする。そのため、バックアップ領域を浪費する心配がない。

バックアップされたファイルは日時の履歴で管理されている
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 もう一つ便利なのは、設定したバックアップ時間ごとに「世代」で管理する履歴機能だ。例えば1週間前に作成した「ファイルA」を、2日前に編集して「A-2」というファイルに更新したとする。さらに今日編集して「A-3」というファイルに更新し、バックアップした後でも、AやA-2というファイルの状態に戻せる。もちろんファイルA-2を削除しても、過去の履歴を参照して元に戻すことが可能だ。

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