引き留めたい人材とそうでない人材の境目はどこにあるのか。鍵となるのがチームワークという。ヤフーの藤門氏、メルカリの柄沢氏、ラクスルの泉氏、3人ともチームワークの重要性を強調した。いくら腕に覚えがあろうとも、一匹狼では気鋭のネット企業やスタートアップで活躍するのは難しそうだ。

IT人材の評価については、3人とも頭を悩ませていると打ち明ける。左から、ラクスルの泉雄介氏、メルカリの柄沢聡太郎氏、ヤフーの藤門千明氏
(撮影:陶山勉、以下同)
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やはりエンジニアには長く勤めてほしいものですか。優秀な人材が重要であるのは当然ですが、個人のキャリアを考えると転職や起業を妨げるわけにもいきません。

 変化が激しい業界ですから、ずっと勤め続けてもらうのは現実的には難しいと思います。ただ、ポジティブな理由で辞めていくのは歓迎ですし、ここではチャレンジできないと感じて辞めていくのも送り出してあげたいです。もちろん長くいてほしいとは思いますから、複雑ですね(苦笑)。

 ただ、うちで働くのがイヤになったから辞めたいと思われる状況は作りたくない。そうであれば自社の環境を改善しなければ。

柄沢 縛り付けるとか、ムリに引き留めてもお互いにいいことはないと思います。長い目で見ればまた戻ってくることもあり得るでしょうから。

戻ってくるのはありですか?

柄沢 いいんじゃないですか。お互いにいい関係であれば。

藤門 ネット業界は人材の流動性が比較的高いと思いますから、外に出てチャレンジしたい人をムリに引き留めることはしていません。

 意識しているのはチャレンジできる可能性を増やすことです。ヤフーはたくさんのサービスを手掛けていますから、いろいろなチャレンジができるよう人材を配置するのが、一つの戦略ですね。

 技術スタックで言っても、フロントエンドのサーバーからデータセンターまで自前で持つようにしていて、Eコマースのメンバーがインフラのチームと組んで開発するとか、深さと幅をもってチャレンジできる環境を作るようにしています。

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