福利厚生と人材の評価、そして給与。ITエンジニアならずとも、働くうえで重要な要素だ。ヤフーの藤門氏、メルカリ柄沢氏、ラクスル泉氏の意見は「福利厚生は重要」としつつも、あくまで選択肢の一つ。大事なのは評価が正当であることだとの意見で一致した。メルカリの柄沢氏は、評価が妥当であれば払うべきものは払う姿勢を貫くと強調する。

「応募者に書いてもらうコードは採用の重要な手掛かり」との意見で一致した。左から、日経コンピュータの中村建助編集長、ラクスルの泉雄介氏、メルカリの柄沢聡太郎氏、ヤフーの藤門千明氏
(撮影:陶山 勉、以下同)
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泉さんが所属しているラクスルは、企業向けに特化しているという意味でヤフーやメルカリとやや異なりますね。この点について、藤門さんは質問があるとか。

藤門 印刷サービスというのはIT業界の中では比較的ニッチな領域ですが、業務内容としては企業活動のど真ん中に位置するものだと思っています。そういう分野のシステム開発に携わる情熱のあるエンジニアを獲得する秘訣みたいなものはあるのでしょうか。

 人材を効果的に獲得できているかというと、まだできていない段階ではありますが(苦笑)。ただ、事業にどれくらい興味を持ってもらえるかが、その人材が長く勤めてもらうために必要だと思います。ラクスル独自の技術とか課題で、チャレンジしがいのあることに興味をもってもらうとか。

 普通のECだったら、服の色とサイズをパラメーターとします。印刷業務をネット経由で受託する「印刷通販」の場合は、同じチラシでも10万通りくらいの組み合わせ方があったり、部数と納期によって価格を決めるパターンがまた100通りくらいあったりと、特徴的な課題があることを、採用のときに強調します。こんなところがエンジニアとして面白いんだよ、とアピールするようにしています。私自身、ラクスルで面白いと思えることなので。そういうことに興味を持てる人に来てほしいですね。

 どんなプロダクトに当たるかって、エンジニアにとってけっこう運任せみたいなところがあると思います。自分がいま担当しているドメインに何らかの好奇心が働く、好きになれないときついと思うので、当社の業務に技術的な面白さを感じ取ってくれる人に来てほしいですね。

 実際、ラクスルの人材に応募するという時点で一定のフィルターがかかっているのか、面接してみると入社後に取り組んでみたい課題を熱く語る人は多いですよ。採用の成果にも徐々に結びついていると思います。

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