優れたIT人材をどう獲得し、育成するか。注目のネット企業やスタートアップ企業のCTO(最高技術責任者)に、求めるIT人材像を語ってもらった。対談したのはヤフーの藤門千明氏、メルカリの柄沢聡太郎氏、ラクスルの泉雄介氏。司会は日経コンピュータ編集長の中村建助が務めた。


自己紹介を兼ねて、みなさんが考えるCTOの役割を聞かせてください。

対談はラクスル本社で開催した。左から、ラクスルの泉雄介氏、メルカリの柄沢聡太郎氏、ヤフーの藤門千明氏
(撮影:陶山 勉、以下同)
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 ラクスルは「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」というビジョンを掲げて、印刷と物流の各業界を対象に事業を展開しています。サービスの内容は、印刷や物流の業務をシステム化することで、10万円かかっていたチラシの印刷を1万円で提供するといったものです。特に印刷機やトラックの空き時間を利用する「シェアリングエコノミー」の仕組みを活用しています。

 CTOの役割として今、私が注力しているのが組織作りです。採用はもちろん、社内の制度を考えたり評価を考えたり。自分も去年の10月に入社したばかりなので、セキュリティや技術力といった、足腰の強化にも力を注いでいます。

ラクスルCTOの泉雄介氏。ニューイングランド音楽院卒業後、作曲家として制作プロダクションに就職。証券会社、ディー・エヌ・エーなどを経て2015年ラクスル入社
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柄沢 メルカリはスマートフォンを使ってモノの売り買いができる「フリマ」のサービスをしています。現在のアプリダウンロード件数は日米合わせて3500万ダウンロードを超えていて、英国向けにも提供準備をしている最中です。

 私はCTOに関して、四つの役割行動をよく話しています。第一はもちろん、プロダクトの技術的な指針を作ることです。

 次に、経営決定と技術の橋渡しをすること。プロダクトやサービスに関する技術的な課題を経営判断にこう反映させる。あるいは経営としてこういう事業、サービスを伸ばしたいから、そのためには技術面でこういうソフトウエア構成が必要ですといった要求を技術陣に伝えるといったものです。

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