Windows Subsystem for Linux(以下WSLと略す)に組み込まれたUbuntu Linuxは標準的な設定のままであり、そのままでは気になるところがいくつかある。前回は、X Window Systemを導入してGUI環境を作ったが、環境自体を変更してWindowsのコンソール環境に合わせる方法もある。最後に、WSLの仕組みについて簡単に解説する。

Linuxの設定を変更する

 Linuxでは、/etc以下にシステム全体の設定が置かれる。また、ユーザー個別の設定は、ホームディレクトリーにあるファイルで行う。このとき、lsコマンドなどで表示させないようにピリオドで始まるファイル名を使うのが普通だ。lsコマンドでは-aオプションをつけると、ピリオドで始まるファイルを表示するが、そうでないときには、ピリオドで始まるファイルは、Windowsでいう「隠しファイル」のように扱われる。

 また、多くの設定ファイルは末尾が「rc」になっている。これは、「Run Control」あるいは「Runcom」の略とされていて、MITで開発されたタイムシェアリングシステムCTSSからの名残りだ。CTSSの後継としてMulticsの開発が行われ、これがUNIXの開発につながり、Linuxまで引き継がれてきたわけである。

 末尾をrcとするのは、ファイル種別を示す慣習の一つだ。今では、Linuxでもファイル種別をユーザーが判断しやすくなるように拡張子のような表記が使われることがあるが、LinuxやUNIXには拡張子でファイルの種類を判断する機能はなく、もっぱらファイル先頭のマジックナンバーやシバン(shebang。スクリプトファイル先頭に#!と実行プログラム名などを書いてインタプリターを指定すること)などでファイル種別を判断するのが普通だ。また、こうした方法を用いてファイル種別を表示するfileコマンドもある。

 さて、lsコマンドが標準で色付きで表示するのは、bashの設定で、「ls」を「ls --color=auto」というエイリアスとして指定しているためだ。この設定は、ユーザーディレクトリーの下にある.bashrcで行われている。

 エイリアスとは、「別名」の意味だが、UNIX系シェルでは、コマンドの置換のために使われる。前記の設定は、実際には、「alias ls='ls --color=auto'」として定義されている(画面1)。

画面1●~/.bashrc内にlsコマンドのエイリアス(alias)が定義されている。この行の先頭に#を挿入することで注釈化すると、lsコマンドはカラーを使わなくなる
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