グローバルなエンタープライズIT大手14社の2016年度第2四半期(4~6月)の市場別業績がまとまった。データセンター(サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など企業向けハードウエア)、企業向けソフトウエア、ITサービス、パブリッククラウドサービスなど4事業分野合計の売り上げは906億2800万ドル(約9兆2440億円)で、前年同期に比べ3.5%増となった()。

 1四半期前の2016年度第1四半期(1~3月)の伸び率が2.7%増、その前の2015年度第4四半期が0.7%増、さらにその前が0.6%減だったから、エンタープライズIT市場は伸び率で見る限り着実に回復軌道に乗っていることが分かる。

 しかしその実態は、四半期ごとに5割を超す伸び率で急成長するパブリッククラウドサービスに多分にけん引されている。

 実際、パブリッククラウドサービスを除く3市場で成長率を見てみると今第2四半期は0.1%増で、クラウドを含めた3.5%増から大幅に伸び率が小さくなる。第1四半期は同1.0%減に、その前が同2.4%減と、3~4ポイント伸び率が縮小する。

 パブリッククラウドサービスが従来型のハードやソフト、サービス市場を食いながら、急展開を続けている様子が理解できる。

 これまで「デジタル化しないと生き残れませんよ」と顧客に説いてきた大手IT企業が、今回は自らの問題として事業ポートフォリオの変革に迫られており、成長事業と停滞・衰退事業の入れ替えに伴う人員整理が急浮上してきた。業界の40%がクラウドに職を奪われるという大胆な予測もある。

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表●2016年第2四半期のIT市場別売り上げ

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