米アップルの「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」は、従来モデルから価格を据え置きつつ、ラインアップ全体のストレージ容量を倍増させた(関連記事:マリオ、ポケモン、Suicaと日本向けのアピールが目立ったiPhone 7発表会)。

 従来モデル「iPhone 6s」では、16GB、64GB、128GBというストレージのラインアップ展開だ。容量が一つ上のサイズに増えるごとに、端末価格が米国では100ドル上昇する仕組み。容量が増えると100ドル上がるという“ルール”は、iPhone登場以来おなじみのものだ。

 ただし、今やスマートフォンのストレージ容量が16GBでは、ほとんど使い物にならない。OSに容量を割かれるため、ユーザーが使えるのは12GB程度。そこに、必須のアプリや、高解像度の写真やビデオを入れれば、音楽や映画をためておくだけの余裕はない。さらに困ったことに、OSやアプリのアップデートのときに、一時的なファイルをダウンロードしておく空き容量も必要である。このことから、ユーザーの集団訴訟につながったケースもある(関連記事:「iOS 8は容量を使い過ぎ」、Appleに集団訴訟)。使い物にならない物を売るな、と言うわけだ。

 iPhone 7では、やっと32GB、128GB、256GBというサイズ展開になり、ストレージ容量にも余裕ができた。またiOSでは、OS本体もアプリも、ソフトウエアアップデート時に、OSやアプリ全体ではなく、アップデート部分のみのダウンロードで済むようになった。一時ファイルのサイズを最小化できるわけだ。

 ただし、増えたストレージ容量でも余裕がなくなるのも、時間の問題だろう。「16GBも何を保存するんだろう」と思って2008年に使い始めたiPhoneが、今や16GBでは使い物にならなくなるという経験を、すでにしているからだ。

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