筆者はMacやiPadで、「Ulysses」というテキストエディターアプリを利用している。クラウド同期型でクロスプラットフォームに対応する。

App Store上でのテキストエディターアプリ「Ulysses」の紹介
(出所:米アップルのWebサイト)
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 軽量なマークアップ言語のMarkdownに対応し、「#○○」と1行目に書けばタイトルになる。文中で見出しを作りたいときにも「###○○」と書くだけでいい。また、スマートフィルターで文中のキーワードを頼りに原稿を束ねることができ、タイトルの下に「ITpro」などと媒体名や連載タイトルを入れておけば、ファイル管理からも解放される。

 出先でiPadしかないときでも原稿を書ける。これをiPhoneで読み直して、MarkdownのテキストをMicrosoft Word形式(.docx)で書き出し、編集担当者にメールで送ることもできる。筆者にとっては必需品となっている。

高額の有料アプリから転換

 そんなUlyssesはこれまで、安くはない有料アプリだった。MacとiPhone・iPad向けのアプリをそろえると6000円を超えた。筆者は十分その価値を感じていたのだが、開発者は2017年8月に入ってビジネスモデルを変更した。

 これまでは買い切りの有料アプリとして展開していたが、これをMac・iOS双方で無料化し、14日の使用期間の後は年額4400円という「有料購読型(サブスクリプションモデル)」へと転換したのだ。既存ユーザーや学生には割引価格が適用される。だが、このビジネスモデル転換について、App Storeの上のレビューでも納得できないユーザーが少なくない様子だった。

 Ulyssesの開発者であるMax Seelemann氏は、ブログに長文を公開し、その葛藤と決断の理由について説明している。ここからは、Ulyssesに限らずアプリ開発者が共通して抱えるビジネス上の問題と、対処法のパターンを見出すことができる。

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