「単なる金融商品ではない。パートナーを支えるための運転資金のサービスだ」──。アマゾンジャパン ディレクター セラーサービス事業本部 事業本部長の星 健一氏は2016年8月3日、都内で開催された「FinTech Impact Tokyo 2016」(主催:日経FinTech/CIO)で講演。Amazonエコシステム拡大のために同社が取り組んでいるFinTech活用の先進事例「Amazonレンディング」についてこう表現した。

アマゾンジャパン ディレクター セラーサービス事業本部 事業本部長の星 健一 氏
(撮影:林 徹)
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マーケットプレイスの販売事業者を運転資金面でサポート

 同氏は「アマゾンジャパンはもともと金融業界とは無縁で、金融業界に進出したわけでもない」と前置きしたうえで、FinTechという観点からアマゾンジャパンがどのような金融サービスを提供しているかについて触れ、アマゾンの成長モデルについて説明した。

 同氏は、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏がレストランでビジネスのコンセプトを書いたナプキンを紹介し、「顧客満足度を高めることでアマゾンのWebサイトには多くの来店者があり、売り手も増大した。それが品ぞろえの良さにつながり、さらに顧客満足度を高めた」と説明。続けて、「成長により低コストでの運営が可能となり、低価格・高バリューという形でさらに顧客満足度を上げるという循環モデルを実現している」(同氏)と述べた。

Amazonの創立者ジェフ・ベゾスがレストランで書いたというビジネスコンセプト
(撮影:林 徹)
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 その結果として「(PCとモバイル合計で)4800万人ものお客様が毎月Amazonを訪れている。売上高は2015年に1070億ドル、1ドルを100円で計算すると10兆円に達する。そのうちアマゾンジャパンの売り上げは約10%だ」と、アマゾンジャパンは年間1兆円の売り上げがあると述べた。

 Amazonの販売モデルは、2つに大きく分けられるという。一つは、アマゾンジャパンが自らメーカーやベンダーから仕入れて販売する直接販売。もう一つは、販売事業者が仕入れて販売する「Amazonマーケットプレイス」である。このモデルは、同氏が責任者として推進している。Amazonマーケットプレイスの販売事業者に対するサポート策の一つが、運転資金を融資する「Amazonレンディング」である。

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