2016年11月28日から12月2日に公表された市場動向についてレポートする。富士キメラ総研「『2016 人工知能ビジネス総調査』まとまる」、アイ・ティ・アール「2015年度のECサイト構築市場は前年度比13.3%増 2020年度までのCAGR(2015~2020年度)は10.8%を予測 ITRがECサイト構築市場規模推移および予測を発表」、IDC Japan「2016年第3四半期 国内携帯電話・スマートフォン市場実績値を発表」を取り上げる。

 富士キメラ総研は2016円11月28日、人工知能(AI)ビジネスの国内市場に関する調査結果を発表した。2015年度の国内市場は1500億円であり、2020度には1兆20億円、2030年度には2015年度比14.1倍の2兆1200億円にまで拡大すると予測した。AIビジネスとはAIを使った分析サービスやAI環境を構築するシステムインテグレーション、AIに関連したハードウエアなどを含む。

AI(人工知能)ビジネスの国内市場、ビジネスカテゴリー別市場
(出所:富士キメラ総研)
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 需要業種別に見ると、2015年度は金融業界向けAIビジネスが495億円で最大規模だった。2015年度から2020年度までの金融業界向けAIビジネス市場の年平均成長率を46.2%と予測し、2020年度には2820億円、2030年度には5860億円にまで拡大するとした。三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行などメガバンクのコールセンターでAI導入が進み、今後、FinTechと関連したAIの導入がさらに拡大していくという。

AI(人工知能)ビジネスの国内市場、需要業種カテゴリー別市場
(出所:富士キメラ総研)
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 その他の業種別AIビジネス規模は次の通り。製造業向けは2015年度が315億円で、2020年度には1680億円、2020年度には3340億円に達するとした。情報通信業界向けは2015年度が270億円で、2020年度には1720億円、2030年度には3680億円にまで拡大すると分析した。

 公共/社会インフラ向けは2015年度が155億円だが、今後、防災/防犯、スマートシティやスマートグリッドなどでIoT(インターネット・オブ・シングズ)やビッグデータ分析とAI関連技術を組み合わせた活用が進んでいくという。2020年度までの年間平均成長率を67.0%と分析し、2020年度には2015億円、2030年度には4520億円にまで市場規模が拡大すると予測した。

 同社は今後、AIと組み合わせたBIツールやデータマイニングツール、統計解析ツールを活用した需要予測、コールセンター、ネットワークセキュリティの分野でのAI活用が進展すると分析。需要予測に関連するAIビジネス市場は2015年度に370億円、2020年度には825億円、2030年度には2015億円に達すると予測した。

注目(AI活用製品/システム/サービス)市場
(出所:富士キメラ総研)
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 コールセンター向けは2015年度に104億円、2020年度に730億円、2030年度に1870億円となり、ネットワークセキュリティ向けは2015年度は40億円だが、2015年度には265億円、2030年度には390億円にまで拡大すると分析した。ネットワークセキュリティでは、標的型攻撃対策でAIを活用した製品が登場してきており、サイバー攻撃が高度化するにつれ、AIへの期待も大きくなるとした。

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