2016年11月7日から11月11日に公表された市場動向についてレポートする。矢野経済研究所「BPO市場・クラウドソーシングサービス市場に関する調査を実施(2016年)」、ガートナー ジャパン「ガートナー、データ活用の未来はアルゴリズム・ビジネスにあるとの調査結果を発表」、IDC Japan「国内x86仮想化環境向けエンタープライズストレージシステム市場予測を発表」を取り上げる。

 矢野経済研究所は2016年11月11日、国内のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスとクラウド・ソーシング・サービスに関する調査結果を発表した。同社はシステム運用管理業務も含めて代行するIT系BPOとその他の業務を代行する非IT系BPOに分けて調査している。

 IT系BPOと非IT系BPOを合計したBPO市場全体の市場規模(事業者売上高ベース)は2015年度に3兆7051億4000万円だった。2016年度は前年度比2.5%増の3兆7996億円(同)に拡大する予測。同市場は、2014~2020年度は年平均成長率2.2%で成長し、2020年度には2015年度比11%増の4兆1136億9000万円に達するとした。

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の市場規模推移と予測
(出所:矢野経済研究所)
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 IT系BPO市場におけるシステム運用業務は新規参入事業者も少なく比較的安定的な市場環境となっている。専門性が高く、簡単に内製化できる業務ではないためだ。データセンターへの投資額が大きいことも参入障壁が高く、高単価を維持しやすいため、市場が安定している要因の一つとした。こうしたことからIT系BPO市場は非IT系BPO市場よりも高い成長率を維持し、安定的に推移すると同社は分析する。

 一方、クラウド・ソーシング・サービスの市場規模(仕事依頼金額ベース)は2015年度に650億円だった。2016年度は前年度比46.1%増の950億円に達する予測だ。同市場は2013年度から2020年度まで、年平均45.4%で成長し、2020年度には2015年度比4.5倍の2950億円まで拡大すると予測した。

クラウド・ソーシング・サービスの市場規模推移と予測
(出所:矢野経済研究所)
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 クラウド・ソーシング・サービスは将来的に電子契約がさらに浸透し、大手企業が懸念するコンプライアンスへの不安が解消されると見込まれる。大手企業による大口案件の流通量が増加し、市場は高い伸びを示すと同社は予測する。

 ここでいうBPOサービスとは、システム運用管理業務やコールセンター系業務(コンタクトセンター、ヘルプデスク、フルフィルメント)、間接部門系業務(人事、福利厚生、総務、経理)、直接部門系業務(購買・調達、営業、コア部門単純業務、業界固有業務)などの業務を代行するサービスである。

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