2016年10月31日から11月7日に公表された市場動向についてレポートする。IDC Jaopan「国内クラウドインフラストラクチャソフトウェア市場予測を発表」、ノークリサーチ「2016年中堅・中小企業のIT投資判断における意思決定者や情報源に関する調査」、IDC Japan「国内中堅中小企業IT市場における『第3のプラットフォーム』利用調査結果を発表」を取り上げる。

 IDC Japanは2016年11月7日、クラウドサービスを構築したり管理したりする「クラウド・インフラストラクチャー・ソフトウエア」の国内市場に関する調査結果を発表した。2015年の市場規模は前年比47.0%増の217億9600万円に達し、2016年には同40.6%増の306億5400万円にまで拡大すると予測した。

国内クラウドインフラストラクチャソフトウェア市場 売上額/前年比成長率予測、2015年~2020年
(出所:IDC Japan)
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 2015年はプライベートクラウド市場が同50.5%増の149億2500万円と大幅に拡大し、市場全体の68.5%を占めた。背景には、企業のプライベートクラウドの活用がインフラ構築のフェーズから運用管理のフェーズに移行したことがあるとした。運用プロセスの効率化や自動化、ITサービス管理のためのクラウドシステム管理ソフトへの投資が増加したという。

 パブリッククラウド市場も同39.7%増と高い伸びを示した。市場成長の主な要因について同社は、クラウドサービス提供事業者がサービスの信頼性や運用性を向上させるため、クラウド・インフラストラクチャー・ソフト製品を積極的に採用したと分析している。

 2016年の同市場は、プライベートクラウド、パブリッククラウドともに前年比40%以上の成長するとした。2015~2020年における市場全体の年間平均成長率は31.6%で、2020年の市場規模は2015年の約4倍となる862億円に達すると予測している。

 2015~2020年、年間平均成長率はプライベートクラウド市場で29.9%と高水準に推移すると予測。パブリッククラウド市場では35.2%とプライベートクラウド向けを上回るとした。

 クラウドサービスの高機能化や運用性の向上にクラウド・インフラストラクチャー・ソフトがさらに活用されていくと同社は分析している。特にパブリッククラウドとプライベートクラウドの両方で、オープンソースのクラウド・インフラストラクチャー・ソフトである「OpenStack」を採用したクラウド基盤の構築が2017年ころから本格化するとした。OpenStackディストリビューションや機能拡張のためのソフトの売上増加もあり、市場は拡大していくと予測している。

 同社はクラウド・インフラストラクチャー・ソフトウエアを「クラウド環境を構築、管理するために必要なソフト」と定義。主に「バーチャルマシン/クラウドシステムソフト」と「システム管理ソフト」で構成される市場規模を調査した。

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