2016年10月17日から10月21日に公表された市場動向についてレポートする。IDC Jaopan「国内企業におけるシステム運用管理実態に関するユーザー調査結果を発表」、ノークリサーチ「2016年 ERP/基幹系システムのクラウド移行につながる機能ニーズに関する調査」、IDC Japan「国内情報セキュリティ成熟度に関するユーザー調査結果を発表」を取り上げる。

 IDC Japanは2016年10月20日、国内企業の情報システムの運用管理に関する調査結果を発表した。システム運用管理の課題では「運用管理担当者のスキルが不足している」が32.0%で最多となり、次いで「運用管理の自動化ができていない」が30.7%、「システムの一元管理ができていない」が30.4%で続いた。過去4回の調査でも「担当者のスキル不足」を課題とする回答が最多であり、深刻な課題となっている。

 運用管理担当者による運用上のミスでシステム障害やシステムトラブルが発生する頻度も調査したところ、32.0%の企業が運用ミスによる障害やトラブルを毎月経験していることが明らかになった。内訳は、「月に数回程度」が23.6%、「週に数回程度」が7.1%、「ほぼ毎日」が1.3%だった。

システムの運用上のミスで障害/トラブルが発生する頻度
(出所:IDC Japan)
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 これがサーバーの運用台数が100台以上の企業になると、「月に数回程度」が29.3%、「週に数回程度」が12.1%、「ほぼ毎日」が2.6%と上昇した。IDC Japanはサーバーの運用台数が増えると障害やトラブルの発生頻度が高くなる傾向があるとした。

 クラウドサービスの管理における課題も調査した。IaaSを利用している企業で最も多かった回答は「クラウドのサービスレベルが不安定である」で、40.4%だった。PaaSを利用している企業の最多回答は「サービスのプロビジョニングが自動化できていない」で34.1%。リクエストに対して迅速にサービスを用意できていない状況が浮き彫りになった。

 IaaSとPaaSの両方で上位の課題だったのが「利用前に試算したコストよりも高くなっている」だった。回答の割合はIaaS利用企業では28.8%、PaaS利用企業では25.0%と高かった。

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