LPWAは、海外のモバイル通信業界が規格化を急いでいる領域であるが、既に国内に導入事例があることをご存知だろうか? それも複数の方式が存在する。

 これらは、今注目を集めているLoRaでもSIGFOXでもない方式だ。それらは既に海外で十分な事業展開実績を持ち、LoRaやSIGFOXの先輩に当たる存在と言える。

電力や水道のスマートメーターに採用

 本稿では2つのLPWA方式を紹介する。1つは電力スマートメーターに活用されているIngenu(アンジェヌ)社の「RPMA」(Random Phase Multiple Access)、もう1つは水道スマートメーターに活用されているSensus(センサス)社の「FlexNet」である。

 Ingenu社のRPMAは、長谷工のマンション向けに提供されている高圧一括受電サービスで採用されている(図1)。マンション各戸の電力スマートメーターを管理するため、マンション内にアクセスポイント(すなわち基地局)を設置し、定期的(30分ごと)にモニタリングしている。

図1●長谷工アネシスの高圧一括受電サービス
電力会社から高圧電力を一括購入し、変電設備で低圧に変換して各戸に供給するサービス。高圧と低圧の電力料金の差分を活用した仕組み。出所:長谷工のサイト(http://www.haseko.co.jp/ha/service/sm/about.php)
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 Sensus社のFlexNetは、神戸市水道局が行っている水道スマートメーターのフィールドトライアルで採用されている。神戸市内の約10カ所に水道スマートメーターを設置し、水の流量や漏水管理を行う(図2)。

図2●神戸市水道局のスマートメータートライアル
出所:神戸市水道局のサイト(http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2015/07/20150717611002.html)
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