「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京から地元に訪日客を誘致したいのだが、どうすればいいか」。筆者が全国各地の自治体の担当者に話を聞くと、こんな要望を寄せられることが多くなった。

 スポーツは様々なライブ系エンタテインメントの中でも、高い集客力を持つコンテンツだ。首都圏や大都市圏の著名観光地、いわゆる「ゴールデンルート」から外れた地方都市にとっては、東京五輪に世界中から集うであろう訪日客を、少しでも地方に振り向けたいとの切実な思いがある。

 今回は2015年12月に開催されたサッカーの国際大会である「FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015(CWC2015)」を題材に、観戦した訪日客の動向を分析してみよう。

アルゼンチンが過半数を占める

 CWC2015は2015年12月10日から20日にかけて、横浜国際総合競技場と大阪長居スタジアムで開催された。期間中に横浜国際総合競技場に来訪した訪日客を対象に分析を進めてみる。

 まず国籍をみてみよう。全体の半数以上、52%をアルゼンチン人が占めた。人数は8400人あまりである。国の出入国管理統計によれば、12月のアルゼンチンから日本への入国者は1万801人で、通常の10倍に上った。このうち8割が横浜国際総合競技場を来訪していることになる。CWC観戦を目的にはるばる日本まで訪問しており、いかにサッカーに対し熱狂的であるかがよくわかる。

図1●国籍の分析
(出所:ドコモ・インサイトマーケティング)
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図2●地図上での分布
(出所:ドコモ・インサイトマーケティング)
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