「団塊の世代」「新人類」「ゆとり世代」。私たちは何かと世代に名前を付けたがる。中国人も同様で、かつて新しい世代を表す呼称として「80後(ぱーりんほう、80年代生まれ)」という言葉が話題になった。現在ではそれよりも更に若い「90後(ちゅーりんほう、90年代生まれ)」が登場している。

 80後、90後といった若い世代が、今後はインバウンド需要の鍵を握る。なぜなら、これら若い世代は日本好きが多く、ソーシャルメディア上でも積極的に情報を発信する。つまり、この世代は日本旅行に関するイメージを醸成する上で、非常に重要な存在と言える。では、それぞれの世代の特徴を見てみよう。

親に甘える80後、「親は親、自分は自分」と考える90後

 中国国内の一般論として、親孝行世代と呼ばれる70後に対して80後は親孝行という意識が薄く親に甘える傾向が強くなる。1970年代に始まった「一人っ子政策」により、親の愛情と期待を一身に受けた子どもたちは甘やかされた。「小皇帝」というのはまさにこの80年生まれの世代だ。

 日本旅行の場合には、両親に子の世話を期待する。親は喜んで旅行費用を全額負担することも少なくないという。買い物も基本的には自分の子どもや自分用が中心で、友人や知人、親戚へのお土産はあまり考えない。決して悪意があるわけではなく、そうした繋がりの意識が低いのが、80後の特徴と言えるかもしれない。

 そして90後は、基本的に『親は親、自分は自分』という意識が非常に強く、日本旅行の場合も家族旅行するよりは貧乏旅行でも個人旅行を選ぶ傾向が強い。90後の買い物は、流行や定番を追うことはなく自分が欲しいと思うもの、納得できるものを買う傾向にある。お土産も仲の良い友人のためなら頑張るが、親や親戚のためのお土産を苦労して捜すのは敬遠することが多い。

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