最初に、筆者が最近、改めてInstagramの便利さを実感した例を紹介しよう。寒くなる前にダウンジャケットがほしかったのだが、どのブランドがいいのかピンとこなかった。ファッション誌もいいが、今出ている号ではまだダウンジャケットは掲載していないかもしれない。

 そこで思いつき、「#ダウン」「#ダウンジャケット」でInstagramを検索してみた。すると、ダウンジャケットの写真が見つかった。実際に着ている写真も投稿されていたので、イメージがつかみやすい。デザインが好みの写真を見つけたら、説明文やハッシュタグでブランドを確認する。いろいろ見た結果、好みのブランドが見つかったため、週末にそのブランドの実店舗に行って試着。やはり良かったので、結果的にInstagramで見かけた商品を購入した。

 個人的には、着用イメージが分かりやすいので、ショップアカウントが投稿する平置きの写真よりも、個人ユーザーが実際着ている写真の方が参考になった。着こなしイメージもつかみやすく、自分が着ている様が想像しやすいからだ。このように、発信者側の立場だけでなく、受信者側の立場に立ってみると、どのような投稿が効果的かよく分かる。Instagramを活用したいと考えたら、実際に自分でも目的を決めて使ってみるとポイントが見えてくるはずだ。

図1●「#ダウン」で検索したところ
[画像のクリックで拡大表示]

ビジュアル的に訴えられる写真を取捨選択

 スマホの普及で雑誌や新聞が売れなくなったと言われて久しい。しかし、メディアも若者層の利用増を狙ってInstagramを活用している。SNSを敵視するのではなく、Instagramによって新しい層にリーチできると考えているのだ。メディアの例から、活用・購入を増やす使い方を見ていこう。

 まず新聞社のInstagram運用を取り上げよう。日本の新聞社の中では、早くから電子版やアプリなどに取り組んできた日本経済新聞がInstagramを活用している。日経新聞は、「スポーツ・文化・トレンドを中心に最新のニュース」を届けるとしている。Instagram映えしそうなニュースを中心に投稿しているわけだ。新聞社なら写真は多数持っているはずだが、Instagram向きではない写真は多い。事件を扱う社会面全般は不向きだし、くらし面などの地味な写真もそれほど向いていそうにない。ビジュアル的に訴えられるほうが有利というInstagramの特性を考えたうえで、投稿内容の取捨選択をしているのだろう。

 そのうえで、新聞社ならではの取材力を生かし、なかなか見られないような質の高く写真を多数投稿している。例を挙げると、補修工事が始まる太陽の塔の内部写真や、オリンピック・パラリンピック選手の活躍シーンなど、見ごたえのある写真ばかり。Instagram映えしそうなコンテンツに絞って投稿していく姿勢は見習いたい。Instagramへの投稿写真を見てニュース内容が気になり、電子版などに見に行く人もいそうだ。

図2●日本経済新聞社のInstagram
https://www.instagram.com/nikkei/
[画像のクリックで拡大表示]

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は申し込み初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら