自動で速度を認識

 7月に発売したシスコ製品では、NBASE-T規格に準拠した接続ポートは、100M/1G/10Gビット/秒での接続にも対応する。既存のパソコンやサーバー、マルチギガビットに対応していないルーターなど、一般的な装置とも問題なく接続できる。

 100M~10Gビット/秒の間の5つの通信速度に対応するため、接続すると自動的に最適な通信モードになるオートネゴシエーション機能を搭載した。従来のIEEE 802.3規格の場合、オートネゴシエーションはファーストリンクパルス(FLP)と呼ばれる信号を利用して、自分が対応している通信モードを対向する装置に通知する。FLPの段階で速度をすりあわせて、性能の高い通信モードから規定された優先順位に従って通信モードを決定する。

 マルチギガビットイーサネットの接続ポートは、FLPを利用して2.5G/5Gビット/秒でも通信が可能なことを対向装置に通知し、2.5G/5Gビット/秒で通信できるよう拡張してある。10Gビット/秒で接続できない場合は5Gビット/秒、2.5Gビット/秒の優先順位でネゴシエーションし、マルチギガビットポート間でケーブル品質に応じて、より広帯域で使用できるように通信モードを自動で決定する。2.5G/5Gビット/秒での接続時を除いては、IEEE標準の動作によって一般の装置とオートネゴシエーションできる。

 ただし制限もある。2015年8月現在、マルチギガビットイーサネットのポートは、半二重通信に対応していない。また、オートネゴシエーションを利用できない機器との接続の際に用いられるパラレルディテクション機能も利用できない。このため、マルチギガビットイーサネットポートは、オートネゴシエーションが有効な場面での利用が推奨されている。設定で利用したい通信モードを固定してもよいが、意図した通信モードで接続しているかを確認しなければならない。

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