アップルの新製品イベントにサプライズ登壇した任天堂の宮本茂代表取締役 クリエイティブフェロー
(出所:米アップルのストリーミング配信よりキャプチャ)

 ムゲンコンボの手塚武です。この連載では「ソシャゲの秘密」をゲーム企画や開発の観点からいろいろ語っていきたいと思います。一般向けにやさしく話していくつもりですので、お気軽にお付き合いください。

 9月7日(米国時間)に行われた米アップルの新製品発表会(スペシャルイベント)、眠い目をこすりながら未明のライブ配信をご覧になった方も多かったと思います。個人的には最初のゲストとして「スーパーマリオ」と任天堂の宮本茂さんが登場したのに度肝を抜かれました。

 マリオといえばほかにも「安倍マリオ」。リオ五輪の閉会式で安倍首相がスーパーマリオに扮して登場したのも記憶に新しいところ。あのときのビデオにはドラえもんやキャプテン翼といった「クールジャパン」コンテンツがてんこ盛りで「日本はポップカルチャーの国だ!」と世界に向かって発信したのは今後の日本のブランディング的にも非常に有意義だったように思います。

 リオ五輪やアップルのイベントであれだけ話題にされるんだから、さぞかし日本のコンテンツは世界でもてはやされているんだろうと考えている人は多いと思うのですが、実は意外とまだまだニッチな人気しか無いのが実情だったりします。残念ながらほとんどのクールジャパン・コンテンツは現地の「日本オタク」というべき人にしか届いておらず、ポケモンやマリオ級に一般まで知名度があるコンテンツはごくごく限られているのが実態です。その理由は日本人の「ものづくり」や日本人の性質そのものにあるように僕は思うのです。

ガラケーに現れる日本の「ものづくり」の特徴

 ITproの読者の皆さんはIT業界の人ですから当然ケータイはスマートフォン(スマホ)ですよね? まさかまだガラケー(フィーチャーフォン)の人はいませんよね?

 ガラケーってなぜかすっかり一般用語として定着していますが、ご存じの通り元は「ガラパゴス携帯」の略です。独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の生態系になぞらえて「特殊な環境下で独自進化した携帯電話」といった意味で使います。独自進化というと聞こえはいいですが、実際のところは「世界で戦えない」みたいなニュアンスがあり、正直あまりいい意味では使われていません。携帯電話業界では「ガラケー」と聞く度に苦々しい思いをしている人もいるんじゃないでしょうか。

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