エンタープライズITで創造的な変革をもたらした製品・サービスの提供企業50社を表彰する「ミライITアワード 2016」。日経コンピュータが今回創設した表彰制度だ。50社の中で最も先進的な1社を選出する総合グランプリに加えて、10部門ごとのそれぞれで部門グランプリも選んだ。「健康」の部門グランプリを受賞したのが、ベンチャーFiNCが開発した従業員の心身状態を管理する「FiNCプラス」である。中山理香CWO(チーフ・ウェルネス・オフィサー)が、新サービスの狙いを語る。

(聞き手は井原 敏宏=日経コンピュータ
 ベンチャーFiNCは、健康増進に取り組む「ウェルネス経営」を企業がITで円滑に進められるよう、いままでにないサービスの開発に挑んでいる。裾野を広げるべく投入する新サービスが「FiNCプラス」だ。
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写真●FiNCの中山理香CWO(チーフ・ウェルネス・オフィサー)

なぜFiNCプラスを開発したのでしょうか。

 ITを使えば、きっと人々の心や身体の健康を増進できるはず――。もともとそんな思いがあったんです。FiNCプラスは、企業向けに健康増進のためのサービスを一括で提供してしまおうというコンセプトから生まれました。パソコンやスマートフォンでストレスチェックの回答や診断結果の閲覧をしたり、チャット機能で管理栄養士などの専門家に健康について相談したりできます。

 本当に従業員のみなさんに気に入って使ってもらえるサービスを目指すのであれば、今時ならスマホを使うのが最適です。例えばストレスチェックの回答や診断結果は、スマホで閲覧できれば他人の目を気にせずに済みますよね。導入を検討している企業の担当者からも、「スマホを使うことで、ストレスチェックの質問に回答してもらう率が向上するはず。期待も自ずと高まる」と好評です。

 専門家への健康相談やスポーツジムの予約なども、スマホでできます。おまけに、契約した従業員の家族であっても利用できます(一親等まで、ストレスチェックは対象外)。PCを利用しない可能性が高い家族が、子供が風邪を引いた際にPCがなくても薬剤師にどの薬を飲ませたらいいかなどと相談できる。それこそが、我々のサービスならではの強みだと考えています。

力を入れて開発した部分はどのような点でしょうか。

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写真●企業が健康増進に取り組む「ウェルネス経営」をITで円滑にするサービス「FiNCプラス」

 一つは人工知能(AI)の仕組みを生かして、個人に合わせた健康増進プログラムを提案する機能でしょう。AIによるパーソナルコーチをチャット機能で実現しました。AIが生活習慣や健康に関する質問を出して、助言をしてくれるものです。

 朝ご飯のデータが未入力の場合、AIが「朝ご飯を食べましたか」と聞いてきます。ほかにも体重や歩数といった健康に関するデータや、スポーツジムの利用履歴などの記録を収集・分析。個人に適した食事や運動のタスクを提示します。立ち仕事が多い場合、「寝る前に首回りや足のストレッチをしてください」といった指示を表示します。

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