インターネットの発展に伴って生まれたソーシャルメディアは、既存サービスや従来のマスメディアとは違う新しい仕組みと価値を人々の暮らしにもたらした。今やソーシャルメディアはひとつの社会基盤、あるいは情報インフラである

図3●ソーシャルメディアの利用率
出所:総務省情報通信政策研究所(2015年5月発表)
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と言っても過言ではないだろう。

 これから数回にわたって、ソーシャルメディアの基礎から、代表的なソーシャルメディアであるTwitter、Facebook、LINEの現状と将来ビジョンを解説する。第1回目として今回は、そもそもソーシャルメディアとは何か、改めて整理する。ソーシャルメディアとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は違うにも関わらず、両者は紛らわしいからだ。

ソーシャルメディアとは

 インターネットの無料百科事典サービス「Wikipedia」によると、「ソーシャルメディアは、誰もが参加できる広範的な情報発信技術を用いて、社会的相互性を通じて広がっていくように設計されたメディアである。双方向のコミュニケーションができることが特長」とある。

 その具体的な種類として「電子掲示板や、ブログ、ウィキ、ポッドキャスト、ソーシャルブックマーク、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、画像や動画の共有サイト、アマゾンなどの通販サイトのカスタマーレビューなど多彩な形態を取る」と述べられている。

 つまりソーシャルメディアとは多数の人々や組織が参加できる、双方向コミュニケーションメディアの総称だ。この認識を持つとソーシャルメディアの概念がぐっと広がるだろう。

 「いや、私はソーシャルメディアが苦手で使っていません」と言っている人でも、アマゾンに商品レビューを書いたりブログを読んだりしているのではないだろうか。「ソーシャルメディアなんて」と言っている人であっても、実際にはソーシャルメディアを日常的に使っている場合が多い。

ソーシャルメディアは「社交のメディア」全般

 ソーシャルメディアへの理解を深めるために、言葉の意味を改めて考えると視界が開けてくる。ポイントはソーシャルメディア(Social Media)を構成する“Social”の意味である。この単語には「社会の、社会的な」あるいは「社交的な、人づきあいのよい」といった意味がある。

図1●似て非なるソーシャルメディアとSNS
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 つまりソーシャルメディアとは、人と人が交流するためのメディア、社交メディアと解釈することができる。ソーシャルメディアは、インターネットならではの双方向コミュニケーションのひとつの形であり、Web2.0を提唱したティム・オライリーの概念の具体化であると言える。

 Wikipediaには、「twitterやfacebookなどのプラットフォームによって、個人間の情報発信が可視化されやすくなったことにより、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのネットワーク的な概念を超えて、新たなメディアとして浸透しつつある」とある。TwitterやFacebookなどは、ソーシャルメディアを具現化したサービスの一つなのだ(図1)。

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