自動車メーカーは、2020年ごろの「デジタルコックピット」「次世代コックピット」などと呼ばれる構想を視野に入れた動きも進めている。

 デジタルコックピット構想は、車内のあちこちに置かれたディスプレーや車内外の状況を検出するセンサーを利用しながら、運転や乗車の体験を向上させるものだ(図5)。カーナビのような箱型の筐体で完結していた機能が散らばり、クルマ全体が一つの情報端末として動作し始める。

図5●半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスが試作した「統合コックピット」
クルマ全体が一つの情報端末として動作
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 こうした構想が実現するころには、車載情報端末はクラウド、車内の制御システムとセンサー群、そしてユーザーをつなぐハブとなる(図6左)。自動車メーカーがLinux Foundationのプロジェクトである「Automotive Grade Linux」(AGL)に積極的に取り組むのは、デジタルコックピットを支えるプラットフォームを定義する主導権を手放すわけにはいかないからだ。

図6●将来の車載情報端末の役割
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