少し前の話ですが、シアトルのアマゾン本社に出掛けて米Amazon Web Services(AWS)の幹部の前でプレゼンをする機会がありました。

 前回のこの連載「AmazonがエンタープライズITを『ぶっつぶす』」でも述べたとおり、私は「AWSはクラウド時代の鍵となる存在」と考えています。その一方で、現状の日本のエンタープライズITシステムをAWSに移行させるには、技術的、社会的にハードルがあり、簡単ではないとも見ています。

 野村総合研究所(NRI)はAWSが日本で最初に認定したプレミアコンサルティングパートナーです。AWSを使ったシステム構築の経験は既に幾つもあります。その経験から率直に言うと、AWSを使ったシステム構築は喧伝されるほど容易ではありません。

 こうした問題意識があったのでこの機会に、日本のエンタープライズITの現場の実情をAWSの幹部に理解してもらい、システム構築や運用を容易にする方向のサポートを強化してほしいと考えました。そこでセキュリティに関する日本企業の考え方や、レガシーアプリケーションを運用するためにどれほどの努力が必要なのかを、私は丁寧に説明しました。ところが、話せば話すほど彼らの顔つきが変わっていくではありませんか。

 「日本から全く分かってないやつがきた」

彼らの顔にはそう書いてありました。

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