ソフトウエアにも色々なものがありますが、プラットフォームと呼べるようなソフトウエアの場合、その上で構築されるアプリケーションやそれを利用するビジネスにとって根本的な重要性を持つことになります。

 例えばOracleを使う大多数の企業ユーザーにとって、Oracleは本質的に重要です。またクラウドコンピューティングの時代、Netflix(ネットフリックス)にとってAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の存在はやはり本質的に重要です。こうした関係は簡単にリプレースすることができないので、戦略的関係だと言えるでしょう。日本企業がクラウドコンピューティングをもっと採用するようになれば、私たち日本のIT業界にとってもAWSや他のクラウドベンダーの戦略的重要性はもっと増していくことでしょう。

(提供=123RF)
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 読者の皆さんのビジネスを支えているITインフラがWindowsやOracleのように、磐石で安定しているものだけに依存しているのならばいいのですが、それではあなたの会社と競合する他社と同じことしかできなくなってしまうのではないでしょうか。

 ビジネスの競争力を確保するために、ITソリューションでリスクをとって、他社ができないことを一足先に実現する。そういうIT戦略も重要です。そうしたIT戦略を選択する時、皆さんのビジネスを支えるソフトウエア製品、そして開発ベンダーは実績や経営の面で必ずしも安定していないかもしれません。

 今ではNRIの主力ソリューションとなっているビジネスですが、かつてリスクをとって最先端のソフトウエアソリューションを戦略的に選択したことがありました。その結果、確かにNRIは他社に先駆けて新しいソリューションを実現することができたと言えます。しかしソフトウエアベンダーとの戦略的関係はそう長くは続きませんでした。話はまた1990年代からスタートします。

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