最近、親指ほどのマイコン内蔵Wi-Fiモジュールを使ったIoT応用システムに入れ揚げている。何しろ、日本の規制に阻まれ海外では活発に流通している安価なチップが使えずにいたのに、今年7月ごろから認定クリアした製品が500円台から手に入るようになったのだ。しかも、このモジュールひとつで自分専用のIoTシステムが完成する。アイデア次第で応用はまさに無限。実に面白い時代に入ったとの実感でわくわくしている。

ものの15分でIoTモバイルアプリが完成

 今回はこの全体像と、この記事を見たらきっと作りたくなる人も出てくるだろうから、具体的なレシピまで紹介しよう。

 何はともあれ、どんなものができ上がりつつあるか、その中間成果をご覧いただきたい。

 こちらはマイコン入りのWi-Fiモジュールに温度・湿度センサーを追加して、庭木の根本に置いたものだ。以前はArduinoやRaspberry PiといったマイコンボードにWi-Fiモジュールを載せて稼働させる、というのが一般的だったが、この小さなWi-Fiチップの中にCPU、動作用のメモリーなどが内蔵されており、これ単体でプログラムを動かすことができる。マイコンボードだけで、約2000円から5000円程度するが、そこが不要! Wi-Fiモジュールのみとセンサー、配線材料だけで完動品が完成する。 1000円もあれば十分だ。

 駆動には単三のニッケル水素電池3本を使った。そこからWi-Fi経由で刻々と送られてくるデータをiPhoneで監視しているところだ。iPhone上には温度、湿度を示す数値パネル、変化を示した棒グラフなどが表示されている。iPhoneの画面を見ていただくとお分かりの通り、こちらからの接続回線は携帯電話網のLTE。つまり、データの監視、コントロールは世界中のどこからでもできるというわけだ。実はこれ、後述するBlynkという「モバイルアプリ構築ツール+動作環境+IoT向けクラウドサービス」を使って作り上げたものだ。

 パネル表示の中には「熱中症注意」という文字が見えるが、これはプログラムを追加し、一定気温以上になったら、表示されるようにしたものだ(図1、2)。

図1●庭木の根本に置いた温度・湿度のWi-Fiセンサー
単三電池3本で動作中。見た目の面白さでLEDをたくさん付けているが、実際の稼働機ではこんなものはいらない
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図2●iPhone上のBlynkアプリ
Wi-Fiルーター経由でBlynkのクラウドに送り込まれたデータは携帯電話網を通じて、どこからでも利用できる。グラフの変化をお見せするために、ちょっとドライヤーの風を当てました
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