iPhone 6sで撮る写真がとてもきれいなので、旅先などでも一眼レフなど使わずにiPhoneのみで撮りまくることが多い。撮影データにはパノラマ写真やスローモーションビデオなど、データ容量の大きなものがあって、十分に内蔵メモリーを積んでいても、すぐにいっぱいになる。

 そんなときにはクラウドに写真を預けるのが一番。アップルのiCloudは無料で5GBまでしか使えないが、flickrなら1TBまで無料、Googleはデータ圧縮が伴うが無料で無制限、最後発のAmazonはプライム会員ならば追加料金不要で容量無制限にオリジナル写真のバックアップができる。しかし、どんなときでも写真類を残らずアップロードしてくれるわけではなく、サービスごとに工夫が必要だ。さらに写真管理、ブラウズのさせ方には大きな違いがある。ニーズに合ったサービスを選ぶのはなかなか難しい。

ついに日本でも始まったAmazon プライムの無制限写真保存

 1月21日、日本でもAmazonが始めた「プライム・フォト」サービスは「Amazonプライム」会員となっている人向けに特典として付帯させるサービス。大きな特徴はどんなに高精細な写真であっても無制限にAmazonのサーバー内に預けられる点だ。高級デジタルカメラでは撮像素子で取得した「生のデータ」、いわゆるRAWデータをファイルに保存できるが、このファイルをそのままアップロードしてくれる。RAWデータは容量がとてつもなく大きくなり、そのまま保存するには大容量のハードディスクを大量に消費する。これをそのままクラウドで保管してくれるのだからカメラマニアにとっては見逃せないサービスだ。

 Amazon プライムは年会費3900円を払うと「お急ぎ便、お届け日時指定便」が無料、100万曲以上が聴き放題になる「Prime Music」、旧作品の映画やビデオが見放題になる「プライム・ビデオ」など、盛りだくさんなサービスが受けられるプログラムだ。ここに、写真データは何枚でもアップロードできる「プライム・フォト」が加わって俄然注目を集め始めた(図1)。

図1●1月21日開始されたAmazonの「プライム・フォト」
Amazonプライム会員特典として日本でも始まった「プライム・フォト」。写真類なら無制限で保存できる。RAWデータも構わずアップロードできるので、これを機にプライム会員になろうという人も出てくるだろう。
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 写真が大量保存できるサービスは既に幾つかある。代表的なのは老舗サービスのflickrだ。1TBまでなら無制限に写真(1枚200MBまで)、ビデオ(HDで1GBまで)がアップロードでき、タグ付け、地図上配置、ユーザー間でのコメント情報交換ができる本格写真ストレージサービスだ。プロ向けにも有料プランがしっかりと用意され、実際にビジネスツールとして活用しているプロフォトグラファーも多い。

 Googleも無料で無制限枚数を保存できるGoogle Photoを提供。こちらは1600万画素以下の写真ならば、何枚でも無制限にアップロードできる。iPhone 6が800万画素、6sが1200万画素だから、現行iPhoneを使っての撮影なら、制限なしにアップロードできる。

 これを超える画素数の写真データの場合は、有料と無料のどちらかを選択する、というモデルだ。そのままの画質で保存したければ有料、無料であれば1600万画素以下に相当する容量に圧縮して保管される。ざっくりと表現して、無料プランで1600万画素以上の高画質の写真を圧縮して保存したとしてもパソコン上での画面表示、印刷を通じて違いはほとんど分からない。オリジナルのデータを保管しておかなければならないプロの写真家の場合は、そのままの画質で保存する有料プランが必要だが、一般的なユーザーにとっては、高品質な圧縮作業をサーバー側でやってくれることのメリットの方が大きい、と理解しておきたい。

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