Windows 10 Mobileを搭載したというマイクロソフトのスマートフォンLumia 950と同550は2015年10月にSurface Pro 4などとともに発表されており、Lumia 950は11月に、Lumia 550は12月にそれぞれ出荷が始まっています。国内のWindows PhoneでもWindows 10 Mobileへアップデートされたり、最初からWindows 10 Mobileを搭載したりした製品が発表されています。

 しかし、マイクロソフトは、Windows 10 Mobileに関して、正式に完成を発表していません。さらに、昨年12月17日に公開されたマイクロソフトの公式ブログでマイクロソフト副社長のGabe Aul氏は、Windows 10 Mobileのインサイダープレビューのビルド10586.36を発表しています。つまり、現在市場に出ているWindows 10 Mobileは、まだプレビュー版なのです。ただし、バージョン表記からは既に「Insider Preview」の表記は消えています。

Windows 10 MobileのWindows Insider Previewの現在のバージョンはTH2ベースの1511で、最新版はビルド10586.36。日本国内では、写真のように直前の10586.29などが配布されているようだ。ただし、既に「Insider Preview」の表記は消えている
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 10586.36というビルドは、デスクトップ版のWindows 10の最初のアップデータ「TH2」こと2015年11月アップデートの1つ前のバージョンにあたります。デスクトップ版の最新ビルドは10586.63ですが、その前は10586.36でした。なお、Windows 10 DesktopのInsider Previewは、RS1のプレビューとなる11102になっています。

 というわけで、「完成」したわけではないWindows 10 Mobileなのですが、既に製品が世の中に出ており、ユーザー側としては「提供開始」と考えていいでしょう。ただ、機種によっては、使っていると、GUI操作で引っかかりを感じることや、起動したアプリの画面がすぐに消えてスタート画面に戻ってしまうこともあり、多少の「ツメの甘さ」を感じる部分があります。

 とりあえず、スマートフォンのプラットフォームで3位につけたWindows 10 Mobileですが、2位は、AppleのiOSであり、その差は大きく、簡単に逆転できそうには思えません。筆者は、これまで、「世界を支配したか」のような製品やプラットフォームが登場し、その後、消えていくのを何回も見てきました。Windows 10 Mobileシェアが2位、1位となる可能性は否定しません。ですが、そうなるためには自助努力だけは相当に難しく、競争相手の「失策」のようなある種の「運」が必要なければ、非常に長い時間が必要だと思われます。

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