前職で物流の立ち上げを経験し、煩雑で分かりにくい物流アウトソーシング事業に課題を見つけた伊藤氏。中小企業にとって使いやすく、分かりやすい料金体系を心がけることで、拡大の途をたどるEC市場の足回りを支えようとしている。

photo:陶山 勉

 中小のEC(電子商取引)事業者を対象とした物流アウトソーシング事業を提供しています。

 もともと、雑誌の定期購読サービスを展開する前職の富士山マガジンサービス(東京都渋谷区)で物流の立ち上げを経験したことが起業のきっかけでした。

 物流会社から来る見積もりはとにかく複雑で、委託する側にとって不明瞭。最も知りたい料金がすぐに分からず、すべて要見積もりでした。しかも、申し込みをしてから実際にアウトソーシングが開始されるまで、1カ月くらいの時間を要します。物流業界にはこうした“要見積もり”の文化がいまだに根付いていました。

 現在、ベイス(東京都渋谷区)が提供する「BASE」やブラケット(東京都渋谷区)が提供する「STORES.jp」など、簡易にECサイトが開設できるサービスが活況ですが、売れた後の配送業務がネックになっています。店を構えるというフロントエンドはどんどん便利になっていくのに、物流という重要なバックエンドの担い手がいなかったのです。

 そのためEC事業者は販売個数が増えるにつれ、配送業務に追われ、マーケティングや販売促進など本来の業務が滞るというケースが頻発しています。

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