サイバーエージェントとエイベックス・デジタルが手掛けた「AWA」の登場を皮切りに、スマートフォン向けの定額音楽配信サービスが、再び急速に盛り上がりつつある。なぜ今、定額音楽配信サービスが急増しているのだろうか。そして普及のための課題はどの点にあるのだろうか。

国内の定額ストリーミング配信サービスが相次いで開始

 世界的にはCDから、iTunes Storeに代表されるダウンロード型配信へ、そしてSpotifyに代表されるストリーミング型の音楽配信サービスへと、音楽の提供形態が急速にシフトしている。

 日本では、急速な市場縮小が進みながらも、今なおCDを主体とした従来型の音楽ビジネスが主流となっている。販売方法の工夫などによってCDが根強い存在感を示している一方、フィーチャーフォン時代に人気を獲得し、音楽市場で大きな存在感を示していたダウンロード型音楽配信の「着うた」ビジネスが、スマートフォンになって急速に縮小しているからだ。そしてSpotifyに代表される、無料でも利用できるストリーミング型の音楽配信サービスが上陸していないことも理由の1つである。

 だが最近、その状況に大きな変化を起こす出来事が相次いで起こり、音楽配信ビジネスが注目を集めるようになった。その出来事とは、定額料金によるストリーミング形式の音楽配信サービスが、国内で相次いで提供開始されたことだ。

 その先鞭を付けたのが、サイバーエージェントとエイベックス・デジタルが共同出資するAWA(アワ)株式会社が5月27日に開始した同名のサービス「AWA」だ。月額課金制による定額の音楽ストリーミング配信サービスである(図1)。

図1●サイバーエージェントとエイベックスが手掛ける「AWA」。Premium Planのサービスが3カ月間無料で利用できることもあって、6月10日には100万ダウンロードを突破した
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 月額360円でプレイリストとラジオによる視聴ができる「Lite Plan」、月額1000円でオンデマンド視聴やプレイリストの作成・公開ができる「Premium Plan」が利用できる。単に楽曲を楽しむだけでなく、他の人のプレイリストを体験しながら、新しい音楽と出合う仕組みを用意しているのが大きな特徴となっている。

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