音響機器メーカーのオンキヨー&パイオニアイノベーションズは2017年2月15日、iOSデバイス向けのイヤホン「RAYZ」を発表した。Lightning端子に直接接続するだけでなく、アプリと組み合わせたカスタマイズができるなど、スマートフォンならではの特性を生かした面白い商品に仕上がっている。iPhone 7でイヤホン端子を排したiPhoneだが、それによって音響機器にも新しい変化が起きつつあるようだ。

イヤホン端子を排したiPhoneにどう対応するか

 米アップルが2016年に新機種「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」を発表した際、日本ではFeliCaの搭載などが注目された。だが世界的に最も注目され、大きな議論をも巻き起こしたのは、やはりイヤホン端子がなくなったことではないだろうか。

 iPhoneで音楽を聴くうえで必須というべきイヤホン端子が新機種で突然消滅してしまい、音楽を聴くにはLightning端子に直接接続するイヤホンか、Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンが必要になってしまった。こうした端子類で大胆な変革を実施するのはアップルらしい取り組みとも言えるが、一方でユーザー側として見れば、従来のイヤホンが素のまま利用できなくなってしまうため、不満を抱く人が多数現れたのは事実だろう。

 現在もiPhone 7での音楽視聴環境に悩む人は少なくないようだが、一方でそうした変化を逆手に取り、iPhoneの新しい環境に合わせたイヤホンが登場している。アップルの「AirPods」に代表される、左右完全分離型のワイヤレスイヤホンの急増ぶりもそうした動向を象徴しているが、別の角度から新しいスタイルのイヤホンを提供する動きを見せているのが、音響機器メーカーのオンキヨー&パイオニアイノベーションズである。

 同社は「ONKYO」「Pioneer」のブランドで様々な音響機器を手掛けている企業。最近ではハイレゾ音源対応の携帯型デジタルオーディオプレーヤーをスマートフォンに組み込んだ「GRANBEAT」を発表するなど、スマートフォンに関連した新しいチャレンジを積極的に実施している。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、高音質の音楽プレーヤーをそのままスマートフォンにした「GRANBEAT」を発表するなど、スマートフォンや関連機器に力を入れている。写真は1月26日の同社新製品発表会より(筆者撮影)
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 その同社が2月15日、Pioneerブランドで新たに発表したのが、「RAYZ」(レイズ)というiOS専用のイヤホンである。そしてこのRAYZは、スマートフォンの音響機器の今後を見据えるうえで、大きな変化を見せるデバイスにもなっている。

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