写真1●NEXCO東日本の橋梁点検用ドローン
NEXCO東日本は橋梁の点検にドローンを使う計画を進めている。写真のドローンは、カナダのエリヨン・ラボが開発するScout。
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 橋梁や道路といったインフラ設備の点検にドローンを活用しようとしているのが、東日本高速道路(NEXCO東日本)だ(写真1)。同社は2013年7月、高速道路の維持管理にITを駆使する「SMH(スマートメンテナンスハイウェイ)構想」を発表した。ドローンを使ったインフラ設備の点検はその一環だ。2020年までの実用化を目指し、実証実験を進めている。

 同社が開発するドローンは2種類。(1)上空から地上を俯瞰して広い範囲を調査する機種と、(2)橋の下や狭い管路の中で対象に接近し点検する機種だ。

点検作業時間を半分に短縮

 (1)の上空から地上を俯瞰して広い範囲を撮影するドローンは、空中から橋梁や道路を俯瞰して撮影する「全自動ロボット空中俯瞰撮影システム(S-AIS:Smart Aerial Inspection and Survey)」で使用する。想定する使い方は以下の通り。あらかじめ設定した経路に沿ってドローンが自動で飛行し、橋梁や道路の様子を俯瞰して撮影することが可能だ。収集した画像データを解析して異常を確認し、異常が見られた場合は作業員が現地に赴いて詳しく調査する。

写真2●これまでの点検作業では、作業用の足場を作るために専用の大型車両が必要だった
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写真3●作業員が点検箇所をハンマーでたたいて、打音を聞いて異常を確認していた
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 これまでの点検作業では、作業員が点検箇所をハンマーでたたいて、打音を聞いて異常を確認していた。作業用の足場を作るために専用の大型車両が必要だった。作業中は、大型車両の配置スペースを確保するために、車両規制する必要があった(写真2、写真3)。

「詳しく点検する必要のない箇所も作業員が入念にチェックしていたため効率が悪かった」(東日本高速道路 管理事業本部の松坂敏博 管理事業計画課長 兼 SMH推進チームリーダー)。1日かけて、300~400メートルほどしか点検できなかったという。

 異常箇所を見つけるための作業時間は、「ドローンを使うことで削減できる」(松坂チームリーダー)。点検車両を使用する必要もなく、コスト削減にもつながる。

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