有機野菜を中心とした宅配サービスを手掛ける大地を守る会が、会員顧客一人ひとりに合わせてお薦め商品を選ぶレコメンドシステムを刷新し、売り上げを伸ばすことに成功している。

 1977年設立の大地を守る会は、食材や加工食品、日用品の通販事業で成長してきた。急成長を遂げたのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけだった。独自の厳しい放射線基準を設けて、自前の検査体制を整えた同社は、首都圏を中心に、食の安全に対する意識が高い消費者の支持を受け、売り上げを拡大した。

1977年創業の大地を守る会はカタログ通販による会員制の有機野菜宅配サービスを手掛けてきた。非会員でも購入できるEC(電子商取引)サイトを開設したのは2008年。現在でも会員による売り上げが全体の9割を占めている
(写真提供:大地を守る会)
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大地を守る会IT戦略部部長の小笠原暁史氏(中央)とゼネリックソリューション代表取締役の小西亮介氏(右)、執行役員マーケティング担当の宮地七海氏(左)
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 安心で安全な食材がセールスポイントになっているのに加え、農家との間で仕入れ値を年間契約しており、野菜の価格が季節によって変動しないという点も評価されている。

 同社は従来、会員顧客向けの注文サイト「会員専用サイト」と非会員でも注文できるEC(電子商取引)サイト「ウェブストア」という二つのウェブサイトを運営してきた。ウェブサイトの並行運営は、システム運用業務の効率の面で問題になっていた。また、「どちらのウェブサイトで注文すればいいのかが分からないと会員顧客を戸惑わせる原因にもなっていた」(大地を守る会IT戦略部部長の小笠原暁史氏)。

 そこで2014年4月に、二つのウェブサイトを統合するプロジェクトを開始。約1年後の2015年6月に終えた。このサイト統合を機に、2013年3月から先行導入していた、ゼネリックソリューションのレコメンドエンジン「GS8」を、販促施策にフル活用する方針に切り替えている。

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