2014年8月、世界427万人の生徒情報を収集・分析する基幹システムを稼働させた。2015年度中に海外全ての拠点で、2016年度に日本でも動かす。これまで地域本社ごとに管理していた教室や生徒に関するデータを、日本本社に集約して分析。統一したKPIで地域差を比較、教材や研修など改訂し、国内外で生徒の増加を図る。

 公文教育研究会は2014年8月、基幹システムである「KiDS(KUMON Information Database System)」を稼働開始した。世界48の国と地域で学ぶ生徒の情報や教室の運営状況に関するデータを集め、教室を展開する国や地域ごとの傾向を分析し、生徒の増加につなげることが狙い。これまで地域本社ごとに収集、管理していたデータを日本のデータセンターに集約し、情報共有も進める。

 2014年8月に北米、10月に英国で稼働開始しており、2015年度中に海外にある全ての地域本社、2016年度には日本でも稼働開始する予定だ。

 新システムの稼働開始に伴い、「統一したKPI(重要業績指標)を導入し、地域別の傾向を分析しやすくした」(日本公文教育研究会 グローバルICT戦略室の鈴木康宏室長)。世界427万人の生徒が、「教室にどれだけの期間在籍しているか」、「教材をどれだけ進めているか」などのKPI指標を標準として設定。分析したデータを基に、教材内容や指導者の研修プログラムなどの改訂に生かし、KPIを向上させることで、生徒の“教室離れ”を防ぐ。 

 同社は中期経営方針(2014~2018年)で、ITを活用したグローバル戦略を掲げている。世界の全教室や生徒に関するデータを収集して、統一した指標で分析するためにKiDSの全面稼働は必須である。同社のグローバル戦略でのIT活用を見ていこう(図1)。

図1●世界48カ国の国・地域に展開する公文教育研究会
世界427万人の「公文式」を支える基幹システム
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