綜合警備保障(ALSOK)は、顧客からの通報を受けて現地へ急行する際などに利用する、警備隊員向け端末約4000台の刷新を進めている。ガラケーからスマートフォンに置き換えることで業務効率の向上を図ると共に、スマホを使ったサービス拡充につなげる。

 2015年4月から入れ替えを始め、10月時点でおよそ3000台を導入済み。2016年3月末までに全ての入れ替えを完了する計画だ(図1)。

図1「隊員指令システム」の概要
指令と進捗管理にスマホ活用
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 ALSOKは2007年に「隊員指令システム」を運用開始した。ALSOKの警備隊員は自動車で各地を巡回している。住宅や店舗・事務所などに設置した機械警備機が異常事態を検知すると、ALSOKのガードセンターに警報で通知。これを受けて、近くにいる警備隊員に現場へ向かうよう指示を出す。この指示連絡に携帯電話機を使う。

 リプレースのきっかけは、端末として使っていた従来型携帯電話(ガラケー)の販売終了だった。ALSOKが利用するシャープの2.6型液晶ディスプレイ内蔵の「E05SH」は、2012年3月に販売終了した。メーカーや機種を変えたとしても、ガラケーの継続的な調達は困難になりつつある。

 従来のE05SHの連続通話時間は4.8時間と長めだ。警備隊員は車に戻るたびに車内電源で充電しながら業務をこなす。ところが、案件が終了したらすぐに次の警備先へ向かうようなことが何度か続くと、途中で電池が足りなくなることがあった。

 ALSOKにとって電池切れによる業務中断の影響は大きい。警備業法施行細則は、原則として発生から25分以内に現場に警備隊員を到着させなければならないと定めている。

 緊急車両ではないALSOKの車は目的地へと移動するだけで時間がかかる。電池切れのために公衆電話を探したりする時間がかかれば、しわ寄せが周囲の警備隊員に及ぶ。開発技術部開発第一課の地頭正樹課長は、「何としても電池切れによる悪影響を解消させたかった」と話す。

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